　希少糖の生産技術開発。

高品質の希少糖を効率的に生産するための技術開発をしています。具体的には、酵素を用いて希少糖を生産していますが、どのような条件で酵素を使用すれば効率よく希少糖を生産できるかを検証しています。仮説を立てて実験を行い、実験データをまとめて考察し、グループメンバーに共有して次の仮説を検証するというサイクルを繰り返しています。このサイクルの大半は地味な実験の積み重ねで、思うような結果にならないことも多いですが、「希少糖を世界に届ける」というミッション達成のため、社内外の多くの人と協力して未知なことを一つずつ明らかにしていく過程は最高にワクワクし、やりがいを感じます。

　希少糖を作る仕事をしたかったから。

人生で何か一つやり遂げたいなと考えていました。私は興味関心がないと頑張れない人間なので、自分が心から面白いな・楽しいなと思えて、誰かを幸せにできる仕事を探そうと思いました。食品は健康な人でも病人でも年齢国籍問わずみんなを幸せにするなと感じ食品メーカーへの就職を考えました。食品の価値を大きく左右するのは原料（食品素材）と思い、色々な食品素材・食品素材メーカーを調べました。学生だった当時、研究室で希少糖を日々触っていた私はその魅力を感じる機会が多く、「希少糖に人生を捧げてもいいんじゃないか」と本気で思い、弊社のエントリーシートを書きました。縁があって入社して以来、希少糖の生産に関わる業務をしています。「希少糖を世界に供給する」という学生からの目標達成のためこれからも猛進します。

上市した製品の課題に複数の部署と連携して対応できたこと。

上市して間もない製品の課題に複数の部署と連携して対応できたことが印象に残っています。当初、その課題に関するデータが不十分で、課題の深刻度や緊急度が明確でない状況でしたが、最悪の場合、製品の欠品につながることが予想されたため迅速かつ的確な対応が求められました。上司の判断でまず現地で現物のデータを収集し課題の現状把握を行いました。その結果、製品の出荷調整、何十トンもの製品の移動とその処置、処置後の品質管理などの作業を早急に行う必要があることが分かりました。これらの作業を行うには、製造部や品質保証部など他部署の協力が欠かせません。他部署の関係者に相談し、効率的に作業を進めるためアイデアを出し合い作業に取り掛かりました。関係者の献身的なサポートのおかげで想定よりも短期間で初期対応を無事終えることができました。部署を跨いだこのような素早い対応を可能にしたのは日々のやり取りで醸成される信頼関係だと感じています。この信頼関係を今後も大事にしていきたいです。

これまでの人生でどんな事なら頑張れ（楽しめ）たのか、これからの人生で自分が何を成し遂げたいのか、仕事に何を求めるのかなど「自分の価値観」について考える人が多いと思います。ただ、その価値観が本当に自分の本心なのか分からなくなる時があるかもしれません。そんな時に、迷いながらでもいいので行動し続けることが大切だと思います。就職活動で辛い時期があるかもしれませんが「何とかなるさ」と自分を精神的に追い込み過ぎず（失敗や辛いことは後で笑い話、貴重な糧になったりします）、自分が納得できるまで頑張ってください。応援しています！

※こちらの記事は取材当時のものです。

Interview － 研究第一部

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